発表会前から抱えていた悩み。
娘のピアノ。
5月ゴールデンウィーウ明けに私が急に娘に、もう、先生は引退されるから、通っている教室の他の先生にお願いするか、やめるか、どちらかなんだけど、どうする?
と話して、先生じゃないならやめる、、、かな。と娘が言ったので、やめることになった娘。
最後のレッスンは私の教室のリハーサルで行くこともできなかった。
中学生になって慣れない生活に、レッスン休んでばかりで、毎日が必死だった。
だけど、いつもピアノのことは頭にあってどうやっていこうかな、って本人なりに考えていた矢先、先生にご挨拶もしないまま教室を去ることとなった。
娘は先生が変わる、ということは受け入れられないでいた。
でも、様子がおかしい。
娘は毎週通うことは体力的に難しくても、先生が大好きだけど、やっぱりその教室をやめたくなかったのが本音の様子だった。
先生は夜9時40分からレッスンしてくれたけど、新しい先生にかわるとそれはむずかしい。しかも、移動の往復3時間。
今の私の仕事量を考えると、現実的に、今、それを応援することが厳しい。
一旦やめて、一人で通えるようになった時、また考えればいい。
近所の先生にお世話になるのもいいではないか、そうも思った。
でも、なかなか意志の強い子でそう簡単にはいかなそう。
それでも、心にぽっかり穴が空いているような様子が見ていて、辛かった。
そういう意味では、うちの発表会を控えていてよかった。わたしも娘も忙しさのピークに陥ることができていたから。
彼女にとって、私には、私のピアノの先生がいる、というのが誇りのようなものだったのだと思う。
ママはママでママにも先生がいる。
私は私で、私とピアノの場がある、私の先生がいる。
そんな感じだったのだと思う。
発表会も終わり、ひと段落。
娘の心が寂しさを訴えてきているのがよくわかった。
どうしよう、って思った。そして、、
先生のとこに行ったら負担がかかると承知の上で、昨日娘と先生の所に行ってきた。
先生に、発表会の動画をおくっていたので、トッカータの演奏の感想をもらって、やっぱ嬉しそう。帰り道に、あれは奇跡だったからな〜とつぶやいていた。
なんども、なんども、本当に先生はもうレッスンしていないのか、と聞いてくる娘。
そうだよ。
(先生がどんな思いで引退を発表したかと思うと、何も言えない)
今までありがとうございました、というご挨拶に行ったのに、そういう気持ちにはなれなかった
またここに来れたらいいね
こちらの思いだけで、迷惑を顧みず先生のとこに伺って、
でも、私たち親子は一歩前に進めた気がしました。
まだ完全ではないけれど、娘の心の穴も、時間はかかっても本人が埋めていくことができるようになるんじゃないかな。なるといいな。
私は娘に音楽の道に進んで欲しいとか、そういうことは思っていなくて、いろいろやってる中の、一つのことに過ぎないのだけれど
ピアノレッスンて、いろんなことがあるのをよく知ってる分、私の気持ちも大きいのだと思う。
帰り道、突然娘が私の教室を分析してくれてね。
おさいふに優しくて、先生はこんなんで、発表会はやってくれて、グランドピアノで、5年賞とかもあって、けっこう、ママの教室いいんじゃない?
だそうで、
あんまり喜べない感がありますが、、
絶対ママが大好きなくせに、それでも、わたしに指導されるのは、嫌なんだって。
こどもの気持ちは素直じゃないんだ。