今のレッスンは換気タイムも考えて各レッスンにソルフェージュの時間を取り入れたいと意を決し、いろいろ指導法を振り替える時を過ごしてきました。
ソルフェージュのレッスンはあっという間に時間が経ってしまうので、別枠で時間を取っている生徒さんもいます。また小さい子はリトミックという形で学んでいる子もいますが、ほぼ、ピアノだけの生徒さんが多いので、ソルフェージュはサマースクールに数日参加してくれる生徒さんが毎年いました。
ソルフェージュはピアノ練習とはまたちがった目線で音楽のことが学べるので、とても大切なのですが、なかなか30分のレッスンに取り入れるのは難しいとこであります。
発表会が終わると、毎回の練習の気持ちがちょっと違ってきます。
練習しても練習してもなんだか上手にならない悩みに入ってしまう子もいます。
モチベーションがあがらず、めんどくさくなってしまう子もいます。
頑張りがきかなくなってきてしまうこともあります。
次への希望はあれど教本をすすめるのはおもしろくない、という子もいます。
どの子の気持ちもよくわかります。だからなんとか、ここをグーーンと楽しく持ち上げたいところ。様子をよく見て、寄り添って、音楽の芽を摘んでしまわないように。
練習してきた、練習してこれなかかった、
いろんな状況があります。
練習する時間がなかった
練習できなかった
やったけどできなかった
やろうとおもったけどわからなかった
すべて意味が違います。
どれもよくわかります。
言葉に出す子もいれば、出さない子もいます。
練習ということにかんする基準も人それぞれかと思います。
どんな練習をした?と聞くことはあっても、練習してきた?と聞くことはないのですが、こんな練習したらいいよ、というと、練習する時間がない、という子も多いです。
その時間が3分なのか、1時間なのか、どれくらい必要な時間なのか、体験しないとわからないこともあります。
レッスンではある程度練習して弾けるようになってないと伝えられないこともたくさん。
鍵盤を押すので精一杯だと、まずは、弾き慣れてもらわないと次に行けない。
そうすると一曲がなかなか仕上がらない
モチベーションもあがらない
弾いても弾いても毎回精一杯、でもお家でたくさん練習してくるから上手に弾けて先に進む、でもそのたび、また練習が待っているから気持ちが落ち込む、なんてケースもあります。
なにに困っているのか、見つけてピアノを弾くだけ以外のことからアプローチしていくことに時間を惜しんではいけないと最近強く思います。
音符がわからないなら、ビーズを使ったり、書いたり、形を使ったり、さまざまな方法でわかるまで、理解するまで一緒にカードゲームしたり、いろんな方法で時間をつかってもそこは逃げちゃいけないな、と思ったりもしてます。
時には音符を全く読まなくても知ってる曲は耳コピできたり、ドレミを書けば、弾けたりする子もいる。
弾くことはできるから、音符読むのが嫌でピアノの教本練習が嫌、たしかに、、
好きな曲は好きに弾いていいから、先生とはここはこれでがんばろう、ということもありますが、好きな曲だけやりたいから嫌だなーと思うこともあると思う。
それもいいけど、せっかく習いに来てるんだからその力にさらにプラスになることをしいってあげたい、、けど、よくよく考えて、この子のために何が必要か。
練習の仕方がわからない場合は、練習を一緒にする、というか、そばで練習してもらう時間をつくることもありますが、だいたい10分もあればみんな弾けるようになるのです。でも何回も(2回とか3回くらいでも)弾くことが苦痛だったり、いやだなって思ったり、やらされてると思うと練習に身が入らないことも。
でも一人で練習はやりたくない子もいると思う。
やったらできたの積み重ねをレッスンで励ましていくことも必要な時がある。
でも先生に練習の姿は見せたくない子もいるから、本当にみんな違う。
レッスンであんまりピアノを弾かないで、違うことをやった〜と聞いても「え?」と思われないでくださいね。
ただ弾けば上手になるというものでもないのです。
音楽はとても楽しいもの
ピアノはいろんな音色を奏でることができる
豊かに感じて欲しい
自分の指で鍵盤を触り、音を出すということの素敵なことを
楽譜にはたくさんのことが詰まってます
なんでだろう?どうしてかな?
たくさんの疑問に立ち止まることはとても大切
付き添いのママから話すのではなく、本人が訴えてくることにも大きな意味があります。
私は、こどもが話しやすいように、心がけているつもりですが、一番難しいところでもあります。誰にでもまっすぐ向き合ってます。
30分のレッスンでどこまで、その子に寄り添えることができるか。
そして、この子が一生ピアノを楽しむ力をつけるには、今なにをしていけばいいか、
年齢による成長の段階は大きくは同じような感じはあれど、そのタイミング、顔や態度、言葉などのだしかた、おもっていること、かんじていること、
あたりまえですが一人一人違います。
練習してきてる子は教室に入ってきた時から自信ある様子です。
練習してきた時は自分から自然に楽譜を広げたりする子もいます。
練習によって自信をつけてきても、レッスンで認められない時、大きなショックをうけることもあるだろう、と、そこも難しいところで、非常に注意して言葉を考えなくてはいけないことを、今も自分自身よく反省すべき点です。
なので、やはりレッスンノートが必要だと感じてます。
いっとき、やろう!と頑張りましたが心くじけてしまいました。
でもよりよいレッスンをするために、レッスンノートを再開しようと思います。決めました。(断言しておく)
またお蔵入りしてしまうかもしれませんが(こんなことを思ってはいけない、お蔵入りにしない)
ピアノだけでなく、いろんな力に通じると思うので、決して無駄な取り組みではありません。
今も2人の生徒さんがノートを書いてくれていて、発表会前は先生のアドバイスを書く、と昔のノートを持ってきた子もいたりして、そして時にはこんなかわいい大切なことのお手紙も受け取り、自分から学ぶ姿勢というのはとても大切なことで、そのやり方、道筋、方法、手段を教えて行ってあげることも先を考えれば、早道だったり他にも力を発揮できることであったりするとおもいます。
できなかったことがわかる、ということは大切なポイントです。
それをマスターして帰ろう、目標があり、達成する積み重ねになります。
学びとは、いろんなことに通じるものです。
数年前のように、、お蔵入りになって紙がインクが時間と労力がもったいないなんてもう決して思いません、、(なんてやつだったんだ、、私は、、)これもわたしの大切な必要な仕事です!ということで、ご理解をいただけたらありがたいです。
今日から9月。
みんなの人生がピアノを通して豊かになってほしい、そんな願いも込めて、毎週30分をいただいているわけです。
同じ30分はありません。
みんなの力を引き出せるよう、レッスンしてきます。